
根伐(ねぎり)底の確認
5月からatelierA5のスタッフに加わりました伊藤です。
入所して一ヶ月、だんだんと事務所にもなじんできました。
MA.houseブログにも初めての書き込みです。
根伐とは建物を建てるために、足下の地盤を整え準備する大切な作業です。
地面から根伐を行った底までの深さが、正しく掘れているかを確認しました。
MA.houseは住宅としては規模の大きな建物なので、現場に行ってびっくり。
遺跡発掘現場のような迫力でした。
また、確認したところ敷地の半分に水がうっすらと溜まっていました。
ボーリング調査をした時には分からなかったのですが、敷地の一部は水位が高くなっているようです。
その水位も建物の基礎レベルよりは低いので、ポンプで湧水を吸い取るなど、
注意して基礎コンクリート打設すれば大丈夫とのこと。一安心でした。
これで足下の準備も完了。
次回からは、いよいよ建物の基礎工事が始まります。
atelier A5 伊藤悠

載荷試験
今回は、杭の載荷試験を行いました。
前回打ち込んだ杭に重さ2トンの重りを落とし、杭の支持力の確認をしていきます。
最大3メートルの高さまで徐々に重りを落とす高さを上げていき、計5回計測していきます。
杭に2トンもの重りを落とすので、離れたところで見ていてもその衝撃が地面から伝わってくるのが分かりました。
試験の数値は、直ぐにパソコン上へグラフとして結果が表示されます。
想定していた設計値以上の数値が出たので、
構造設計者の間藤さんの立ち会いのもと杭の支持力に問題が無い事を確認しました。
これから本格的に計22本の杭を打ち込んでいきます。
atelier A5 武藤大

試験杭
ようやくMA.houseも着工を迎えることが出来ました。
先ずは地盤補強工事です。
最初に試験杭を地盤調査通りの地盤か確認しながら打ち込みます。
工場で製作した全長11mの杭を回転させながら埋めて行きます。
地盤調査の結果通り、深さ11mまではスルスルスルとスムーズに入って行きます。
11mの深さに達した時、ガガガガガ・・・という音がし、固い岩盤に当たったようです。
そのまま回転を続け、設計位置まで埋込み、設置完了となりました。
今回の試験杭では目と耳で確認しましたが、後日、載荷試験を行い、数値的にも問題ないかを確認します。
一気に進みたいところですが、建物にとっては何より大事な基礎下の事なので慎重に行う事が不可欠です。
atelier A5 清水裕子