atelierA5 x MA.house:Architectural Design Report

再検討案の打合せ

前回の打合せを踏まえて計画案を再検討しました。

A-02、A-03案については広い敷地を囲い込むコンセプトを踏襲したまま、
LDKを1階、またはスキップ状に配置し、寝室等を3階に配置したプラン。
E案は新たな案で、入れ子状にパブリックな部分とプライベートな部分を配置したプラン。
広い敷地に沿ってLDK等のパブリックな部分と寝室等のプライベートな部分が螺旋状に展開していきます。
F案も新たな案で、LDKを1階と2階に連続した形で配置し、3階に個室群をまとめたプラン。
南側にオープンスペースをまとめています。

どれもLDKの天井高は5m以上と高く、収納は前回の倍近く確保しています。

「E案が一番きれい。収納も各部屋にまんべんなくあって使いやすそう。」と奥様。
「リビングの一部に吹抜けがある案が出てくるのかなと思ってたら、全体的に極端に変わってくるのね。」と旦那様。
ひとつ変わるとそれによって家全体が変わる事はよくある事です。

「A5さんはどれがいいと思うの?」との意見もありましたが、
お施主様の率直な意見をお聞きしたいので、客観的な説明のみするようにしております。
設計者の自我を満足するためではなく、住まわれる方に純粋に喜んでもらうことが設計の本質だと思います。

打合せをする中でE案をベースに寝室の大きさやTVの位置、収納内の割り振り等を具体的に検討することとなりました。


atelier A5 清水貞博

4つの案

御施主様に1回目のプレゼンを行いました。
事務所では、御提案するプランを敷地の諸条件や前回までの打ち合わせで得た内容を考慮しながら話し合い、
それぞれ1人1案を提案するようにしています。
ポイントとなったのは、やはり70坪の広い敷地を最大限に有効化する事。
A案は、外周部に構造壁を配置し、庭やテラスと諸室が連続的に配置されているプラン。
B案は、こちらも外周部に構造壁を配置していますが、
A案とは違い、中央に諸室をまとめ、テラスや庭に囲まれたプラン。
C案は、1階の各諸室を分散的に配置し、庭との関係をつくり、積み木のようにLDKをその上に積み重ねたプラン。
D案は、1階の諸室が駐車場を囲うように配置され、各諸室が庭に面しています。
2階はお椀状のかたちをしていますが、リビングの目隠し・手摺を兼ね、採光を取り込みやすくしています。

1/100スケールの模型もあわせて見て頂き、諸室の広さや収納スペースの大きさを確認し、
1案目の構成と外観の印象を気に入って頂きましたが、ひとつ大きな変更点が。。。
「LDKを1階にしたいなあ。」とのこと。
どの案も2階にLDKを配置していましたが、1階と2階が逆転することに。。。
また、LDKに高い吹き抜けも欲しい事と収納スペースをもっとたくさん欲しい事が新たに要望に加わりました。
案を御施主様に提案していく過程で要望はどんどん出てくるものです。
LDKを1階にする事は今回大きな変更点でしたので、構成を含めて再検討です。

atelier A5 武藤大

70坪の敷地

敷地がご自宅から数歩ということもり、お施主様と一緒に敷地に行きました。
「本当はもう少し小さい敷地を探していたんだけど・・・。」という敷地はなんと70坪。
間口が広い、前面道路も広い。
前面道路の反対側には空き地、近くにはぶどう畑もあり、都内とは思えない長閑さです。
しかし、3方は住宅、マンションに囲まれているので、隣地からの視線は結構気になります。
また、敷地の奥、南側には当初から話に出ていた桜の大木が枝葉を広げて立っています。
「敷地の広さ」、「周囲との距離の取り方」、「桜の木」がポイントになりそうです。

atelierA5 清水裕子

お施主様と顔合わせをI.houseにて行いました。

今まで私達が手がけた家の写真や掲載雑誌をご覧頂き、家作りのイメージを膨らませながら、ご要望をヒアリングしました。デザイン関係のお仕事をされているおしゃれなご夫婦で、お子様は2人いらっしゃいます。4LDK+ガレージ付きの住宅がご希望で「テラス付きの広いリビング。ブルーライトに照らされる坪庭付き浴室。細長いギャラリーのようなエントランス、その奥にピンスポットで演出される絵画」など、住宅へのこだわりが随所に伝わってきて私達も期待と緊張が高まります。
敷地には大きな桜があるようで、竣工した際には大宴会を開くとのこと。

次回はいよいよ現地にて打ち合わせとなります。

atelierA5 松崎正寿