atelierA5 x MA.house:Architectural Design Report

見積調整

工事金額の調整も大詰めとなってきました。
当初5社の建設会社に見積頂きましたが、現在は工事費の面から2社に絞って金額調整を行っています。
お施主様と共に再度建物の各部をチェックし、細かく再検討していきます。
ちょっとした金額の細かい部分でも、積み重ねていくと結構な金額になっていきます。
資料としてお施主様に検討して頂く項目もかなりの量となり、なかなか面倒な作業です。
しかし、無駄な部分が削ぎ落されて本当に求められているものが残るため、
結果として良いものが出来上がってくると思います。

また、設備機器などお施主様が直接購入されて建設会社に取付けをしてもらったほうが
トータルで安くなる部分があります。
そういった部分は施主支給というかたちで、工事金額を減額していきます。

実現まであとちょっとのところまで来ました。
最後は建設会社の値引きにも大いに期待です。

atelier A5 清水貞博

CGでの検討

見積の減額調整している間にCGによる外観パースを数案作成し、御施主様に見て頂きました。
見積では、A-01案のように外壁の角が曲面になっているのですが、
丸みを帯びている形が、打ち合わせ時にあまり好まれないご様子でしたので、
今回はB-01案のように外壁の角を面取りした外観の提案をさせて頂きました。
また、非常用進入口を設けなければならないこともあり、
B-01案やその他の案では進入口を壁面と一体となるようなデザインとしていますが、
B-02案は、進入口の扉をなくし、外壁角の面取りした位置に進入口を設けた提案としています。
A-01案の丸みのある外観にも検討を加え、
A-02案のように外壁の柱頭部分にもアールを付けた提案もさせて頂きました。

「個人的には、A-02案はないかな。B-01案がいいな。」と旦那様。
見積としても、当初の曲面の外壁はそれに合わせてRCの型枠を特注で作成しなければならず金額が高くなっていましたが、角の面取りの提案は、曲面の外壁よりも金額が下がることで有効な減額項目となります。

atelier A5 武藤 大

各建設会社が見積りを作成している間にこちらでは1/50の模型を作製しました。
今回の打合せでは、その模型と出揃った見積書、減額提案書をお持ちしました。

今までの1/100の模型と異なり、よりリアルになった模型を見られて
「ワー凄いね!模型だと分かるね。」と大きな模型を抱えてご主人と奥様。
スケールの大きい模型は自分で回しながら見られるのが利点です。
上から俯瞰したり、実際の目線に合わせて下から見たりとよりリアルに生活が想像出来ます。
CGとは異なり、部屋と部屋のつながりを立体的に理解する事が出来ます。

また、私たちも出来上がった模型を見て出来上がりをチェックします。
その中で変更したい点も出て来るのですが、
今回は目隠しを兼ねたファサードの壁が重い印象を与えるのが気になりました。
壁を上げることでコンクリート量も減り、減額にもなります。
御施主様にもご納得頂き、壁を少し上げる事にしました。

また、模型を見ながら減額箇所をご確認頂きます。
どの部分を変更するといくら下がるというのが分かると判断し易い物です。
「これを止めてもそんなに金額が下がらないなら止めないよ。」
「こんなに金額が下がるならこれは諦める!」等の意見を頂きながら減額作業を進めて行きました。

atelier A5 清水裕子

見積書の到着

今回は5社の相見積もりとなり、各建設会社から見積書が届きました。
約90ページにも及ぶ各社の見積書を重ねると分厚い本のようです。
これだけ真剣に見積書を作成して頂いた各社様ありがとうございます。

気になる金額ですがご予算よりオーバー気味です・・・。
私達の設計のプロセスですが、まずはお施主様のご希望を可能な限り盛り込み、
建物を細部まで設計していきます。各社の詳細見積書を比較しながら、各部の金額の妥当性を検証します。
その後、金額的に高くなっている部分などに対し、
お施主様と、本当に必要かどうかの再検討、あるいは変更のご提案をしていきます。
詳細の図面と見積書があるからこそ、細部にわたり金額が明確になり、お施主様も、私達も適正な判断ができます。

見積調整は、建物が現実になるまでの大きな壁ではありますが、同時に不必要なものが落とされ、
建物がブラシュアップされていく大事な期間とも考えております。

atelier A5 松崎正寿