atelierA5 x MA.house:Architectural Design Report

工務店選定のための相見積に向けて

いよいよ、実現に向けて各建設会社の相見積りを行います。
今回はご要望により、簡単なCGを見て頂きながら見積図の説明を行いました。

リビングの内観CGについては大変ご好評を頂き、「早くここに住みたい!」といったご感想もありました。
通常は、工事前に1/50の模型と各部屋のCGを元に細部や色について再確認しながら工事へと進みます。

見積図は意匠図、設備図、構造図に分かれており、合計63枚におよびます。
ドアノブの形状から、各扉の鍵の有無、照明、コンセントの位置まで細かくご説明しますので、
長時間の打合せとなります。
一通り再確認する過程で、調整が必要な部分を更新した見積図を元に
通常3〜5社の建設会社に見積りしてもらいます。
詳細に及ぶ図面から工事金額を見積ることで各部の詳細な金額が明確になり、
ご予算に合わせた最終金額調整が可能となります。

いよいよ次回、各建設会社から工事金額の見積りが上がってきます。

atelier A5 清水貞博

新たな要望を盛込む

前回の打ち合わせ内容を踏まえ、検討を進めていきました。
大枠となるG案を基に、より具体的になったご要望をプランに反映させています。さらに前回の打ち合わせで奥様より「カウンターで食事が出来るようなスペースが欲しいな。」とのお話があり、キッチンスペースを大きくすることにしました。また、旦那様からは、「外観をもっと格好良くしたいね。」とのことで、コンセプトを反映させながら開口部の検討をしています。

G案を基に検討を行った結果、今回は3案を提案しています。
G-03.0案は、南側に面していた洗面脱衣室と浴室を北側に移動し、北側に面していた寝室2つを可動の収納で仕切れるようにし、北と南に光と風が抜けるように配置をしたプラン。
G-03.1案は、G-3.0案の洗面脱衣室でオープンに配置していたトイレを個室に変更したプラン。
G-04.0案は、G-3.0案の1階駐車場を2台まとめて駐車していたものからそれぞれ1台づつ駐車できるように中央に倉庫と駐輪場を配置し左右に駐車場を振り分けたプラン。

ひとつの方向性に数案作成するのは、諸室や収納等をその場所へ配置することで単にご要望を反映するだけでなく、空間の広がりや使いやすさ、快適さなどを様々な角度から検討し、数種類のパターンを御施主様に見て頂くことで、さらにより良いものができると考えているからです。

それぞれの案を比較し、開放的なG-3.0案で進むことに。
新たにパソコンスペースや洗濯物を掛けるバーが欲しいとのことでした。また、使用する素材や設備機器をカタログなど見ながら確認しました。
外観に関しては、開口部をスリット状に連続させた提案や四角の開口部をランダムに開けることで、光が木漏れ日の様に差し込む提案をしましたが、「もう少しシンプルな方がいいかな。」と旦那様。外壁についてはコンセプトも含め再度検討の必要がありそうです。

atelier A5 武藤大

方向性の決定、より詳細な検討へ

前回の打合せにて大きな方向性が決まり、具体的な検討に入りました。
私たちは規模、構造種別に関わらず、必ず構造設計に入ってもらうことにしています。構造設計者との共同作業により、デザインと構造が一貫した方向性をもつことを目指しています。
建築は生活する人の安全や、快適さを確保する必要があります。その為には地震や気候にも耐えるものでなければなりません。いろいろな要素が絡み合って出来る物ですが、全体として一貫性のある建築が良いと考えています。
今回、構造設計は間藤構造設計事務所にお願いしました。広い敷地を囲い込むというコンセプトを構造にも踏襲させ、外周の壁で建物を支持するように設計しています。螺旋の真ん中にある駐車場やクローゼットの壁と建物の外部の壁で3階を支え、その下の螺旋状の1,2階は外部と内部が連続した大空間を実現しています。
また、今回は規模が大きいことと、全館空調というご要望もあったため、波田野建築設備設計事務所に設備設計をお願いしました。空調や音響の効果を成立させる為にも設備設計は重要です。LDKが螺旋状に連続して行くので、空調機器や音響システムの配置にも工夫が必要です。

御施主様との打合せでは、柱位置等も明確になった図面を元に更に詳細を詰めていきました。全体的に面積が大きくなっているので、各スペースの大きさの再確認をしました。家具、テレビのレイアウトのお話をしながら無駄なスペースを作らないように詰めて行きます。
「最近見たショールームで家事スペースがあり、便利だと感じました。」と奥様。洗面脱衣室に家事スペースを作る事になりました。
収納の振り分けでは「玄関の収納にこどもの通園グッズが置けるスペースが欲しい」との具体的になってきたからこそ聞けるご要望も出てきました。
次回、新たなご要望も全体として成り立つように調整して行きたいと思います。

atelier A5 清水裕子

再々検討から融合案へ

前回の打合せ内容を踏まえ3つの案を提案しました。
A-04案は前回のF案をベースに、A-02案、A-03案を融合させたもので、
敷地全体を囲い込みながらLDKを構成し、3階に個室群を配置しています。
E-02案は前回のE案を、より具体的なご要望に合わせ再検討したものです。
G案はさらにA-04、E-02案を融合させ、LDKのパブリック部分が1階、2階を螺旋状に展開し、
3階の個室群につながっていく案です。

いままで提案した図面と今回の案を比較しながら打合せを行い、最終的にG案を基に進むことに。
「螺旋状に展開するLDKの空間構成と3階の個室群がまとまっていて使いやすそう」と気に入って頂きました。
敷地全体を取り込む螺旋状の構成によって、平面、断面的な広がりを感じられる空間になりそうです。

今回のように、いままでの検討案が集約され、ひとつにまとまっていくこともあります。
さまざまな角度からの検討が、設計過程で大切なことだと考えています。

次回はG案をベースにさらに磨きをかけていきます。


atelier A5 松崎正寿